1 スマホデビューの話
ぼくがスマホデビューを果たしたのは2011年のクリスマス頃でした。当時、ぼくは流行りの『iPhone4S』にするか、少数派の『Android』にするか、
とても悩んでいました。
まわりのみんなの多くがiPhoneユーザーだったので、「iPhoneにすれば間違いないかなぁ」、
と思いつつも、国産(日本製)ガラケーの素晴らしい進化を見続けていたぼくは、
「世界基準のiPhoneより、日本製のAndroidのほうが、日本人向けで便利なのではないか」
(たとえば、お財布ケータイや赤外線、SDカード、防水・防塵など)と思いました。
そして、当時の市場情勢として、国内企業は海外企業に押され気味でした。
日本人のぼくは、「どうにかして国内企業にがんばってほしい!」
という謎の熱き大和魂に火を灯してしまい、国産Androidの購入を検討しました。
国産Androidは、登場したての頃はボロカスに批判されていましたが、
当時は国産スマートフォンが登場してから約2年経過していたので、
「2年もあれば満足できるほどに進歩しているのではないか」と、
私は安易に国産Androidの可能性に期待してしまったのです。
なによりAndroidを選択した大きな理由は、「"みんな"と同じが嫌だ」、という
ちょっとひねくれた部分が出ちゃった、というところが大きいです。。。
「だいたい、『てんで使い物にならない物』を大手キャリアが販売しているわけがない」
と過大にキャリアを信頼して、結局、ぼくは国産Androidを購入してしまったのです。
すべてはここから始まるのです…。
2 不具合につぐ不具合
ぼくは完全に当時の国産Androidを過信しすぎていました。。。大大大大後悔の日々でした。。。
ここでは書ききれないほどの不具合が発生する日々が続いたのです。。。
一番ショックを受けたのは『電池持ちの悪さ』でした。
当時、「ガラケーから移行するとどうしてもこれに不満を抱くのは避けられない」
とは聞いていましたが、予想以上に持たなくてショックすぎました。
「This is Unko,,, Unkoroid!!!!!」
(これはうん○こだ、、、う○んこロイドだ!!!!!)
そう言って日々、まわりの友達に愚痴をこぼしていました。
そんな友達の多くはiPhoneユーザー。みんなにバカにされ、笑われていました。
iPhoneは電池持ちもすごくよかったし、不具合もほとんどなかったのです。
ぼくがかった国産Androidの不具合の中でも一番ひどかったのは、購入当初から「電話ができない」という不具合でした。
正確には音声がブツギレになる、というものでしたが(そのたびに再起動が必要)。スマートフォンというものがどういうものかについて詳しくなかった当時のぼくは、
「スマートフォンってこんなもんなんだ、けっこう不便だなぁ」と感じるだけでした(天然)。
これが初期不良であったと気付くのは、購入から1年後のことです。
1年後、これはさすがにおかしいぞ、と、ショップに馳せ参じ、症状を説明すると、「本当はもっと早く言ってくれないとダメなんだけど、今回は特別に初期不良であれば無料で交換します」、ということだったので、「じゃあよろしく頼む」という感じでスムーズにいくかと思われました。
しかし、、、
「お客様の端末には水濡れ反応が出ていますので、有料(5,000円)での交換となってしまいます、申し訳ございません」。
といわれてしまいました。。。
…
「いやそれ防水機能アリだったから買ったんやでぇえ!このビチグ○ソがァアアア!!!!」(ジョジョ第22巻 マライア)
そうは思いましたが、私は典型的・一般的な日本人の保守的人格。
心の中でグッっとこらえて、5,000円で手を打つこととしました。
そうだよ、ぼくの扱い方が下手で水に濡れていけない部分を濡らしてしまったのさ。僕のせいなのさ。最初から電話できなかったけどね、しょうがないのさ、それなら早く言わなきゃいけなかったのさ。
ぼくはすべて納得しました。
しかし、このとき、キャリアとの決別を固く決意したのです。
それまで数々の不具合で、やれ「初期化が必要だ」とか、「お客様がインストールしたアプリの相性の問題で不具合が発生することがあります」だ言われていて、かなりフラストレーションが溜まりに溜まっていました。それがついに爆発したのです。
3 資本主義社会において行われている搾取
ぼくは「スマートフォン」という概念を通して、資本主義社会における商業の本質を痛感しました。それは、 「知らないヤツからカネをとる」 という仕組みです(あるいは、知らないヤツだけ損をする)。
多くの方は、ここまで読んで、「バカだなぁ、事前によく調べもせずに買うからじゃん」
と思われるでしょう。それは正しい意見だと思います。
つまり、"商品知識がある人は絶対買わない物"であるのに、知識がない人間(知らないヤツ)は、そんなことわかりもしませんから、店員がすすめるがまま買ってしまうのです!
当時のぼくは、完全なる情報弱者だったのです。。。
とはいえ、購入前の一定期間内に1~100まですべてのことを把握するなんて無理に等しいです。
なぜなら、社会一般常識ならともかく、自分の使用目的上、「"知っておかなければならないこと"まで知らない」という人間を大きく責めることはできないはずだからです。
ぼくの場合、契約更新月(1カ月以内)にナンバーポータビリティーを利用して乗り換えなければならなかったところ、欲しいと思った商品が新製品で、「クチコミがない、あるいは少ない」という状態だったので、公式パンフレットに記載されたスペックや公式に発表された動画をそのまま鵜呑みにするしかありませんでした。
そこで紹介されている事実が嘘(に近いもの)ということであるかもしれない、と疑うことすらしませんでした。
また今でこそ簡単にスマホで情報収集ができますが、当時はPCしかなく、時間も限られていたので、下調べが足りませんでした。。。
売っている方は自分に不利な情報を提供しませんから、「しめしめ」と思って買わせている例も少なくないと思います。。。
そもそも、「そんなひどいモン、売っていいのかよ?!」という思いは生じて当然ではありませんか?(自己庇護)
しかし、、、!! やっと、、、やっと!! やっと最近になって行政が動き出しました。。。
スマホ契約で、クーリングオフサービスが始まる動きを見せているのです!
ぼくは2年契約で購入してしまったので、2年間、契約を解除できませんでした。
しかし、それによって『うんこロイド』をつかまされている事例が多く出ているのでしょう。
2015年度中には、購入後8日以内に契約を解除できるよう、義務付けられる見通しです。
ちきしょーーーー!このシステムが2年前にあったらーーー!
(もしかしたら実現しないかもです)
4 結局どうした
「キャリアとの決別を決意した」といえども、2年契約でしたから、途中で解約すると端末の残代金を一気に請求されてしまいます。当時、残債が20,000円弱あったと記憶しています。別途、中途解約金9,800円も発生しますから、怒りにまかせて簡単に解約、、、とはいきませんでした。
そこでぼくは、「モバイルWi-fiルーターを提供しているプロバイダと契約して、通信はすべてモバイルWi-fiルーターを使用しよう!」と思い立ったのです。
これは、格安運用に詳しい友人からアドバイスを受けたものだったので、たしかな自信がありました。
さっそく、キャリアのパケ放題を外して、Wi-fiルーターに通信を一本化したのです。
結果として、これはかなり節約になったし、とってもいい気分でした。
「しめしめキャリアめ、わしは1円も多くおまえにお金を払わんぞ、イヒヒヒヒ」
こんな気分でした。
ただ2012年12月当時のWi-fiルーターは、月額約4,000円でエリアカバー率がけっこうお粗末なものでした。
最初はまぁしょうがないかなぁと思っていたのですが、だんだんつながらないことで不便を覚える機会が多くなりました。
それでも、「キャリアに高いカネを払うくらいなら、多少不便でもこっちのほうがマシだ!」と思い、この運用方法で満足していました。
(なお、現在におけるモバイルWi-fiルーターのエリアカバー率は格段に飛躍しています。)
しかし、2013年6月、私は知ってしまったのです、「MVNO」という存在を!!
正確にはMVNOという存在自体はまえまえから知っていたのですが、MVNOの登場当初は、
たしか「常時128Kbps」のノロノロ回線しかなかったと記憶しています。
「『月額1,000円弱の定額でネットし放題』なら、その程度のスピードで仕方ないだろうけど、さすがに遅すぎるよなぁ」、と思っていました。
(128Kbpsは、2014年3月現在、キャリアの7GB制限がかかったときのスピードなので、体感したこがある人も多いかと思います。)
しかし!2013年6月においては、『500MB分の高速通信が行えて月額1,000円!しかも制限時速度も200Kbps!』というMVNO業者が登場していたのです!
そして、当時の僕にとっては「エリアカバー率がドコモと一緒」というのが何よりの魅力でした。
また、家と移動先ではWi-fiにつなぐことができたので、500MB分しかない高速通信にもさほど不満を感じませんでした。
ぼくは迷わずWi-fiモバイルルーター運用からMVNO運用に切り替えたのです!
「ぼくのようなユーザーが増えれば、キャリアはどんどん苦しむぞう、しめしめイヒヒヒヒ。」
(デフレが進んで経済が悪化して、結局は自分のクビを締めているだけの気もするけど。)
…こうしてぼくの地球侵略の第一歩が踏み出されたのでした。
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